2024.01.22
皆さんこんにちは。街の屋根やさん飯田・伊那店です。今回は上伊那郡飯島町七久保にてコロニアル屋根の無料点検をおこないましたので、点検時のようすをご紹介いたします。数年前に塗装されたというコロニアル屋根のS様宅。⇧の部分でも塗装の剥がれている部分がはっきりとわかるぐらい劣化していまし…
軒先が下がってしまい、このままでは瓦が落ちてくるかもしれないと、危険性を感じたということでご依頼いただきました。
いつもご覧いただきありがとうございます。長野県伊那市にて行った山門の改修工事のご紹介です。
立派な山門ですので、余計に傾きが気になります。施主様のご心配の通り、今にも崩れて瓦が落ちてきてしまいそうです。
下から見てみると、桁が柱の上で折れてしまっています!
足場を作ってから瓦の状態を詳しく見てみましたが、草や苔が生え、本棟も歪んでいます。
足場ですが、今回の足場は塗装職人さん用の足場とは違うものになります。大工さんと瓦屋さんが作業しやすいようにアンチ(踏板
)
の面積を広く取ります。
まずは棟瓦から撤去していきます。瓦に割れなどがない限りはこの瓦を再利用するので、丁寧に扱います。
植物の種が、適度な水分と日差し
ですっかり根付いて育ってしまったのだと思います。
瓦棒を取って野地板を撤去しました。ケラバも解体していきますが、傷んでいる個所があるので、これ以上桁が折れないように注意しながら慎重に撤去を進めていきます。
解体を進めていくと、桁が折れている様子と、垂木が浮いている様子が顕わになってきました。
桁が折れている側の解体が終了です。
傷んだ箇所は新しい木材に取替え、折れていた桁も新しいものを設置しました。地垂木は既存のものを取り付け、その先には広小舞(ひろこまい)と呼ばれる化粧材を設置します。
切裏甲(きりうらこう)という部材を取り付けています。これも社寺建築特有の部材だそうです。
切裏甲の上に積み板を取り付けます。こうして軒付の厚みを出すのだそうです。
次に野垂木の取付けにかかります。端から一本ずつ、曲線に合わせて取り付けていきます。
野地板の取付けを開始します。軒先の方から取り付けていきます。
反対側は今回は補修予定ではなかったのですが、下地があまり強くなかったのでベニヤを張り、軒先も傷んでいたので補修しました。
ルーフィングしながら、瓦と同じ間隔になるように瓦棒を取り付けていきます。
本棟のルーフィングも
しっかり行いました。これで雨が降っても安心です。
軒瓦を並べていきます。その後、桟瓦を葺いていきます。
本棟部分にはのし瓦と棟瓦を葺きます。
角に葺く瓦は切隅瓦といいます。
下り棟を葺き直します。ワイヤーとセメントで固定していきます。
葺き直し完了です!掃除して終了です。
最後に新しい木部の塗装をして仕上げます。
いかがでしょうか?
浮いていた垂木も
本来の姿になりました!棟札も大事にそのままになっています。
今回は一般の住宅と違い、日本独特の建築物の修復でしたので、屋根の造りも勉強になりました。街の屋根やさんご紹介
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