金属屋根と言えば「トタン」が主流な時代もありましたが、耐久性が低いことから、最近では一般住宅に使用されるのは「ガルバリウム鋼板」「SGL鋼板」が多くなってきました。
さらに耐用年数が高く高額ですが「ステンレス」屋根というものもあります。
金属屋根のなかでも、今回はステンレス屋根について掘り下げてみたいと思います。

屋根材にステンレス鋼板を使った「ステンレス屋根」ですが、皆さんもお察しの通り「錆びにくい」のが最大の特徴となります。
ただ、加工が難しい上に高価なので、なかなか普及していない屋根材です。

ステンレス鋼板とは？

まず「ステンレス鋼」とは、鉄に11％以上のクロムを含めて作られた合金鋼のことです。
そして、そのステンレス鋼で作られた板が「ステンレス鋼板」です。
さらに、そのステンレス鋼板には様々な種類があり「SUS（Stainless Used Steel）」という材料記号を用いて、200以上の種類を区別しているそうです。
錆に強く、長期間にわたり美しい状態が保たれるので、その用途は建築部材、航空機部品、水回り製品などと多岐にわたります。

ステンレス屋根のメリットは？

錆びにくい！

このように、錆が発生しにくいのはどちらも同じですが、その構造が全く違うんです。
塩害の多い地域などでは、ステンレス鋼板が向いているのかもしれません。

軽い！

ステンレス鋼板は、瓦はもちろんガルバリウム鋼板よりも軽量です。
非常に軽いので、家屋への負担を減らし、地震の際の倒壊のリスクも軽減されます。

耐用年数が長い！

金属屋根の中では一番長い耐用年数を誇り、一般的には約50年とされています。
ただ、その美しい外観を保つためのメンテナンスは10～20年に一度は必要と言われています。

ステンレス屋根のデメリットは？

初期費用が高い

材料単価が高いので、どうしても高価になってしまいます。
ガルバリウム鋼板の約2～3倍と考えて間違いないでしょう。
また、グレードによっても値段は変わってきます。
さらに加工や施工も難しいため、施工費用もかかります。
耐用年数やメンテナンスの手間を考えると、ランニングコストは確かに安いかもしれませんが・・・
専門家に相談しながら、しっかり検討することをお勧めします！

傷が付きやすい

遮音性・断熱性が低い

何度も言うように、薄くて軽い屋根材なので、どうしても防音・断熱性能は落ちてしまいます。
近年では予め防音材が使われているものも出ていますが、施工してしまってからでは遅いので、業者さんとよく相談した方が良いかと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか？
高くても良いものを・・・と、ランニングコスト重視でステンレス屋根を選択するのも良いかもしれません。
どんな屋根材を選択するにしろ、しっかりメリットデメリットを理解したうえでご決断くださいね。
迷ったら、遠慮なくご相談ください！

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