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　最近特に、屋根カバー工事や葺き替え工事をする際に「エスジーエル（SGL）鋼板」という屋根材をよく見かけます。ガルバリウム鋼板とは違うのでしょうか？

　実はエスジーエル（SGL）鋼板は「次世代ガルバリウム鋼板」と言われています。なぜ「次世代」なのか、簡単に説明したいと思います。

「SGL」とは？

　ガルバリウム鋼板は「GL」と表記されます。
　「SGL」はこの「GL」に「S」をつけたもので、この「S」はSuperior（上質な）、Special（特別な）、Super（超越した）といった、優れた特性を示す言葉の頭文字に多く見られる「S」だそうです。

　つまり、
ガルバリウム鋼板を進化させたもの、
より優れた特性をもたせたものが「SGL」
ということです。

エスジーエル（SGL）鋼板の特徴

　ガルバリム鋼板のめっき組成でも十分に耐食性は高いのですが、ここにマグネシウムを添加したことでさらにめっき組成が強化され、革新的な耐食性を持たせることができたということです。

　それは実に、ガルバリウム鋼板の約3倍の耐食性を誇ると言われています。

　マグネシウムによる防錆効果が得られたSGLは、従来の塗膜保証に加え、海岸線から500ｍ以遠で穴あき25年の保証（保証には別途条件あり）が謳われています。塩害にも強くなったということですね。

　ガルバリウム鋼板より高機能になっている分、その価格も少し高価なものになっています。
　しかし、将来のこと、費用対効果を考えてもSGL鋼板を選択しても良いかもしれません。

　めっき組成やマグネシウムの効果について、詳しく知りたい方は日鉄鋼板株式会社さんのホームページをご覧になってください。

エスジーエル（SGL）のメンテナンス

水洗い

　特に軒下や庇の下、バルコニーや出窓の下など、雨がかからない箇所に汚れが溜まります。
　塩分や酸性の腐食原因となる物質が蓄積してしまうので、定期的に点検を行い、汚れが付着している個所に水をかけて洗い流してください。
（※建物に水をかける際には、屋内への漏水に十分ご注意ください）

　その際、鋼板の表面を傷つけないよう、やわらかい布やスポンジを使用します。
（※金属タワシなどのかたい材質のものは避けてください）

　中性洗剤を1～2％に希釈したもので洗浄すると良いそうです。
（※酸性・アルカリ性の洗剤や研磨剤入りのクレンザーなどは使用しないでください）

塗り替え

　以上のような劣化プロセスをたどっていくので、適切な時期に塗り替えを行うことが必要です。
　
　チョーキングの末期状態になり、塗膜面にふくれが散見されるような状態になってしまったら、塗り替えを検討してください。
　鋼板の種類や環境によって違ってきますが、10年～15年を目安にしてください。

　塗り替え用の塗料も様々な種類がありますので、専門の業者さんと相談していただくのが良いかと思います。

まとめ

　今後、屋根の葺き替えや屋根カバー工事を検討される方は、是非ガルバリウム鋼板とエスジーエル（SGL）鋼板について、業者さんに聴いてみてください。
　もちろん、屋根だけでなく、外壁材としても使えます。

　同じSGLでも、メーカーによってはシリーズなどで細分化されていたりもしますので、ご自身の将来設計に合わせて専門家に相談してみることをお勧めします。

　最後まで読んでいただきありがとうございました！

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