破風は切妻造や入母屋造の屋根の妻側には必然的にあり、妻壁や破風板と呼ばれています。
破風は風や家事の火から守ってくれる大事な場所です。
屋根の構造として、上からの雨や風に対しては強いのですが
下から吹きつけるものに関しては弱いという特徴を持っています。
その下や横から吹きつける風、強風や突風の風を破風のところで分散させてくれたり
吹き上げてくる風と一緒に降ってくる雨の侵入も防いでくれます。
万が一火事になったとしても、破風板と軒があることによって
屋根裏に火が回っていくのを最小限に抑えてくれる役割があります。
屋根裏には防火剤が使われていないため火事になると延焼しやすいのです。
その延焼を最小限に食い止めてくれるのが破風板の役割になります。
他にも、雨樋の下地で使われます。
雨樋は雨水から外壁を守ってくれる多くな役割がありますので、
破風は屋根の中でもいろんな役割をしているわけですね。